熱電対
熱電対素線は,互いに異なる2種の金属の一端を溶接接合して作られています。
この接合点を測温接点(熱接点),他端を基準接点(冷接点)といいます。
この両接点の間に温度差を与えると,温度差と一定の関係にある熱起電力が生じます(ゼーベック効果といいます)。
したがって基準接点温度を一定に保てば,この起電力(mV)から測温接点の温度を知ることができます。
これを利用した温度測定方法が熱電温度計です。
これは,抵抗温度計では測定できないような比較的高温度(600 ~1200 位)の測定に適しています。
弊社の温度調節計には,冷接点温度補償回路を内蔵していますので,測定点の温度が直読できるようになっています。
熱電対の種類
K (クロメル-アルメル)
J (鉄-コンスタンタン)
R (白金ロジウム13%-白金)
S (白金ロジウム10%-白金)
B (白金ロジウム30%-白金ロジウム6%)
E (クロメル-コンスタンタン)
T (銅-コンスタンタン)
N (ナイクロシル-ナイシル)
(以上JIS,IEC規格のもの)
C (W/Re5-26) (タングステン・レニウム5%-タングステン・レニウム26%)
PL-Ⅱ(プラチネル)
(以上JIS,IEC規格以外のもの)
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