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モジュール形調節計 (温度調節計/多点調節計)

QX1シリーズ

指示調節計・温度調節計 プログラムコントローラ

構成機器

制御モジュール(2ch)
QTC1-2

制御モジュール(4ch)
QTC1-4

通信拡張モジュール
QMC1-C□

通信拡張モジュール
QMC1-MT

QAM1-4

4点 アナログ
入出力モジュール
QAM1-4

MAX 1024点を計測・制御

2台分または4台分の調節計機能を持つ制御モジュールは、単独・連結いずれでも使用することが可能です。
上位との組合せで大規模~小規模の多様なシステム構築において柔軟に対応することができます。

連結

モジュールを連結し,MAX 1024点の計測・制御・監視が可能です。

単独

単独で制御・上位との通信が可能。監視対象の追加が容易です。

PLCプログラムレス接続で工数削減に貢献(SIF機能)

SIF機能(Smart InterFace, PLCプログラムレス通信機能)を用いることにより,各社PLCと直接接続することができます。

メーカーレジスタ通信コマンド
三菱電機株式会社製(※)DレジスタQR/QW
三菱電機株式会社製RレジスタQR/QW
三菱電機株式会社製DレジスタWR/WW
三菱電機株式会社製RレジスタWR/WW
オムロン株式会社製DMレジスタFINSコマンド
株式会社キーエンス製DMレジスタRDS/WRS

※制御モジュールQTC1のSIF機能は,三菱電機株式会社製PLC Dレジスタ,QR/QW専用です。

ユーザ層TCP/IP
三菱電機株式会社製 PLC MELSEC
コミュニケーションプロトコル
 フレーム: QnA互換3Eフレーム(SLMP 3Eフレーム)
  コード: バイナリまたはASCII
  接続可能PLC: 1台

コンソールソフトで設定変更が容易にでき,複数モジュールを一括管理できます。
(対応OS: Windows 10, Windows11)

弊社Cシリーズからの置き換え時は,通信拡張モジュールQMC1-C□とQTC1を組み合わせてご使用ください。

アナログモジュールとして使用。イニシャルコスト削減+省配線に貢献

QX1シリーズをアナログモジュールとして使用することにより,イニシャルコストを削減と省配線に貢献します。

故障予知保全

故障予知保全として

以下の計測機能により使用状態の把握ができます。
① ヒータの積算通電時間(QTC1)
② モジュール本体の積算通電時間(QMC1, QTC1)
③ リレーの接点開閉積算回数(QTC1)


異常発生時、異常番号と通電時間を過去10回分保存します。
(異常履歴:コンソールソフトで確認できます)(QTC1)

入力差検知機能で,チャンネル間の入力差を監視することができます。(QTC1)

万一のときのリスク回避として

出力選択機能にて,出力の切り替えができます。(QTC1)
(例) CH1出力故障時,CH2出力へ切り替え

ヒータの断線を検知し,信号を出力します。(QTC1)
[ヒータ断線警報(オプション) 単相・三相(三相はQTC1-2のみ)]

警報出力信号を出力したり,制御を開始/停止したりすることができます。(QMC1-C□, QTC1)
[イベント入出力(オプション)]

ピーク電力抑制機能で電力設備コスト削減

ピーク電力抑制機能

モジュール内の総電流を設定することができ,各チャンネルに設定された電流値の合計が総電流以下の値で電力抑制の制御を行うことができます。電力設備の投資削減に貢献します。


ピーク電力抑制機能時の出力タイミング例

成果物品質向上に貢献

複数ゾーンを連携(オートバランス制御)

1つの制御対象(1グループ)の複数制御箇所(ゾーン)を連携させて均一に制御します。
部分焼けや機械的歪みなどを抑制し,成果物品質への影響を軽減します。

出力量を個別設定(出力ゲイン・バイアス制御)

入力1点に対して複数箇所(ゾーン)のヒータ制御を行う場合などで,予め出力量の分布が分かっている場合に複数ゾーンの均一制御を行うことができます。
出力選択機能を組み合わせることで,入力端の数が少なくなるためイニシャルコスト削減にも貢献します。

作業者の手間を軽減する5の制御方式搭載

制御対象ごとにどのように制御したいかは異なります。本機は5つの制御方式を搭載し、様々なご要望に対応します。

2自由度PID制御

目標値追従と外乱応答性能に加え,オーバシュートを軽減したバランスのよい制御方式です。
(デフォルト制御動作)

Fast-PID制御

目標値追従性を重視した制御方式です。弊社調節計からの置き換え時は,この制御方式がスムーズです。
(従来よりも性能は向上しています)

Slow-PID制御

目標値到達時間よりもオーバシュートを抑えることを優先させた制御方式です。

Gap-PID制御

流量やバルブのような応答が速い場合に効果的な制御方式です。
(ギャップ内に偏差特性を持たせます)

ON-OFF制御

ヒータなどON, OFF動作を行う操作端に対して選択する制御方式です。

メンテナンス性の向上

多数のLEDで状態やエラーなどを現場で視認できます。

コンソールソフトで設定変更が容易にでき、
複数モジュールを一括管理できます。
(対応OS: Windows 10, Windows11)
プラグイン形なので交換・入れ替えが容易です。

接続ケーブルは市販ケーブル(microUSB・タイプB)を使用できます。

その他の機能

加熱冷却制御CH1を加熱側入力,CH2を冷却側入力として,加熱冷却制御を行います。
(QTC1-4は最大2ループできます)
カスケード制御CH1のSVとPVから求めたCH1の操作量を,CH2のSVに代入し,CH2制御演算を行い出力します。
(QTC1-4は最大2ループできます)
ヒータ断線警報
(オプション)
ヒータの断線を検知し,出力します。
CT,ヒータ断線警報用コネクタハーネスWQは別売となります。
イベント入出力
(オプション)
イベント入力(4点)またはイベント出力(4点)を付加できます。
イベント入出力用コネクタハーネスEVQは別売となります。
入力差検知チャンネル2点の入力差を検知し,その差が設定値を超えた場合にフラグを立てます。

制御モジュール QTC1

形名

QTC1 形名

(*1): QTC1-2の場合,CH3およびCH4はありません。

(*2): CTおよびヒータ断線警報用コネクタハーネスは別売品となります。

(*3): QTC1-2の場合,単相/三相仕様となります。

(*4): イベント入出力用コネクタハーネスは別売品となります。

(*5): QTC1-2の場合,イベント入出力(2点)となります。

入力コード/出力コード

QTC1 入力コード/出力コード

仕様

仕様概要

基準精度周囲温度23℃、取り付け角度±5度において

熱電対入力   各入力スパンの0.2%以内
        ただし、0(32)未満は各入力スパンの0.4%以内
        R,S入力0~200(32~392)は6(12)以内
        B入力0~300(32~572)は,精度保証範囲外

測温抵抗体   各入力スパンの0.1%以内

電流 / 電圧入力 各入力スパンの0.2%以内
入力サンプリング周期20ms(電流/電圧入力のみ有効)
50ms(電流/電圧入力のみ有効)
125ms
※熱電対入力,測温抵抗体入力の場合,設定にかかわらず125 ms固定

通信仕様

通信回線EIA RS-485準拠
通信方式半二重通信
同期方式調歩同期式
通信速度9600, 19200, 38400, 57600 bps
通信プロトコルMODBUS RTU

外形寸法図(単位: mm)

QTC1-2, QTC1-4

通信拡張モジュール QMC1-C□

通信変換およびデータ管理を行う通信拡張モジュールです。
ホストコンピュータまたはPLCを介して制御システムを構成する場合に使用します。
SIF機能(Smart InterFace,プログラムレス通信機能)を使用すると,PLCとプログラムレス接続が可能です。
また,ホストコンピュータまたはPLCを介して2ユニット以上の制御システムを構成する場合にも使用します。

形名

(*1): SIF機能(Smart InterFace,プログラムレス通信機能)を用いてオムロン株式会社製PLC

   または株式会社キーエンス製PLCと接続する場合,通信方式RS-485(QMC1-C5□)では
   接続できません。通信方式RS-422A(QMC1-C4□)のみ接続できます。

(*2): イベント入出力用コネクタのプラグ側コネクタは別売品となります。

※通信プロトコルはコンソールソフト(SWC-QMC101M)で変更できます。

仕様

通信回線EIA RS-422A準拠
EIA RS-485準拠
通信方式半二重通信
同期方式調歩同期式
通信速度9600, 19200, 38400, 57600 bps
通信プロトコル通信プロトコルレジスタ通信コマンド
MODBUS
三菱電機株式会社製DレジスタQR/QW
三菱電機株式会社製RレジスタQR/QW
三菱電機株式会社製DレジスタWR/WW
三菱電機株式会社製RレジスタWR/WW
オムロン株式会社製DMレジスタFINSコマンド
株式会社キーエンス製DMレジスタRDS/WRS
Cシリーズ互換プロトコルは,形名で選択される
接続台数制御モジュール 最大16台
電源電圧24 V DC 許容変動範囲 20~28 V DC

外形寸法図(単位: mm)

QMC1-C□

通信拡張モジュール QMC1-MT

通信変換およびデータ管理を行う通信拡張モジュールです。
制御モジュール(QTC1-□)と接続し,Ethernet通信(MODBUS/TCPまたはSIF機能)を行います。

形名

QMC1-MT

仕様

Ethernet通信制御モジュール(QTC1-□)と接続し,Ethernet(MODBUS/TCOまたはSIF機能)通信を行う。
MODBUS/TCP
物理層10BASE-T/100BASE-TX 自動認識
ユーザ層MODBUS/TCP 接続コネクション数: 1
SIF機能
(Smart InterFace
プログラムレス通信
機能)
三菱電機株式会社製PLC MELSECの通信プロトコルを用いて,各種データをPLCレジスタに書き込みと読み出しを行う機能。
ユーザ層TCP/IP
三菱電機株式会社製PLC MELSEC コミュニケーションプロトコル
  フレーム: QnA互換3Eフレーム(SLMP 3Eフレーム)
  コード: バイナリまたはASCII
  接続可能PLC: 1台
モジュール間通信通信回線内部バス
通信方式半二重通信
同期方式調歩同期式
通信速度57600 bps
データビット/
パリティ/
ストップビット
データビット: 8ビット
パリティ: 偶数
ストップビット: 1ビット
電源電圧24 V DC 許容変動範囲 20~28 V DC

外形寸法図(単位: mm)

QMC1-MT

4点 アナログ入出力モジュール QAM1-4

4 点のアナログ入出力モジュールです。
ホストコンピュータまたはPLC を介して,多点計測システムを構成できます。
最大16 台をBUS 接続することが可能で,最大64 点の計測が行えます。

形名

(*): 入力専用タイプの場合,出力コードの選択は無効。

   出力専用タイプの場合,入力コードの選択は無効。

出力コード

(*): 出力コードNは,入出力タイプ0(入力4点)を選択時のみ有効。

入力コード

(*): 入力コードNは,入出力タイプ1(出力4点)を選択時のみ有効。

仕様

仕様概要

電源電圧24V DC
許容電圧変動範囲20~28V DC
消費電力約5W以下
入力基準精度
(周囲温度23℃)
熱電対入力   各入力スパンの0.2%以内
        ただし、0(32)未満は各入力スパンの0.4%以内
        R, S入力0~200(32~392)は6(12)以内
        B入力0~300(32~572)は,精度保証範囲外

測温抵抗体   各入力スパンの0.1%以内

電流 / 電圧入力 各入力スパンの0.2%以内
出力基準精度
(周囲温度23℃)
電流/電圧出力
 各入力スパンの0.2%以内
冷接点補償精度-10~50において1以内
入力サンプリング周期20ms(電流/電圧入力のみ有効)
50ms(電流/電圧入力のみ有効)
125ms
※熱電対入力,測温抵抗体入力の場合,設定にかかわらず125 ms固定
出力更新周期20ms
出力回路の応答時間100 ms以下 (0 → 90% 通信サイクルタイムは除く)
設定精度基準精度に準ずる
周囲温度-10~50(ただし,結露または氷結しないこと)
周囲湿度35~85%RH(ただし,結露しないこと)
環境仕様RoHS指令対応
質 量約170g
設置環境過電圧カテゴリ,汚染度2(IEC61010-1による)
メモリー保護不揮発性ICメモリー(書き込み回数: 100万回)

通信仕様
シリアル通信

通信回線EIA RS-485準拠
通信方式半二重通信
同期方式調歩同期式
通信プロトコルMODBUS RTU
通信速度9600, 19200, 38400, 57600 bps
データビット8
パリティ偶数,奇数,パリティなし
ストップビット1または2
応答遅延時間0~1000ms(工場出荷時: 0ms)

CUnet通信

接続形態マルチドロップ方式
通信方式2線式半二重通信
同期方式ビット同期式
誤り検出CRC-16
占有スレーブアドレス数1
最大接続ノード数64ノード
通信速度
(通信ケーブル長)
12Mbps(100m), 6Mbps(200m), 3Mbps(300m)
絶縁方式パルストランス絶縁
インピーダンス100

外形寸法図(単位: mm)

QAM1-4